原作hanryui先生、漫画COIN先生、SWE先生の作品・漫画「伝書鳥の王女様」はピッコマで絶賛配信中です。
「伝書鳥の王女様」21話を読んだので、ネタバレ込みあらすじと次回の考察予想や読んだ感想を書き綴ります!
バルハイル、ついに戦闘へ…!誰にも言えない苦悩とは?
伝書鳥の王女様21話の注目ポイント&展開予想
バルハイルの苦悩と王女としての気持ち
戦闘を間近に控えたバルハイルには、誰にも言えない想いと苦悩がありました。
バルハイルは、鳥であるゼルイネだけに本音を話します。
その話を聞いたゼルイネの心は、王女としての様々な葛藤や想いであふれました。
バルハイルに、たくさん伝えたいことがあります。
一生懸命に伝えるのですが、バルハイルにとっては鳥のさえずりでしかありません。
でも、不思議と心が満たされていくのでした。
バルハイルとゼルイネは、会話ができません。
でも、ゼルイネの気持ちは少しずつバルハイルに届いているようです。
ふたりの距離は、これからどんどん近づいていくのではないでしょうか?
そんなふたりのやりとりに注目して読んでみてください♪
伝書鳥の王女様21話のネタバレ
休まないバルハイルが心配なゼルイネ
戦闘を翌日に控えた夜のことです。
バルハイルはひとり、考え事をしていました。
ゼルイネは鳥かごの中から、出してとアピールします。
バルハイルは仕方なく、ゼルイネを部屋に放してくれました。
ゼルイネは、バルハイルが見ていた書類を見に行きます。
すると、そこには攻城戦で使用される大型の石弓の書類がありました。
今回の戦闘は攻城戦ではないはずなのに…とゼルイネは疑問に思いながらバルハイルを見上げます。
バルハイルは難しそうな顔で、なにか考え込んでいるようです。
他の兵士は休ませておいて、休む気配のないバルハイルの様子に、ゼルイネは心配になります。
そしてバルハイルも休んでほしいと思いながら、そっと肩に止まって頬ずりをしました。
その気持ちは少し伝わったようで、バルハイルはケガはほとんど治ったので心配ないと、ゼルイネに伝えます。
そして、自分の腕にある深い傷について話し始めました。
バルハイルの孤独と苦悩
前回の戦闘の要は、城の門を開けることでした。
バルハイルは犠牲を払いながらも、先陣とともに必死で敵陣を切りつけながら門を目指しました。
そして裏門へたどり着き、そこにいたラッパ手を倒したときに、大きな傷を負ったのです。
しかしそのラッパを手にした瞬間、バルハイルは勝利を確信しました。
バルハイルは、自らそのラッパを吹き、敵に退却信号を送ったのです。
その音を聞いたグラノル軍は、互角に戦っていたにもかかわらず、恐怖に陥ります。
そして、いっせいにバルハイルが開けた門へと退却し始めました。
その大量の敵軍の流れの中では、生き残れるかどうかわかりませんでしたが、バルハイルは何とか生還しました。
そして自分の軍のもとへ戻った時に、初めて腕に負った傷に気づいたのでした。
ゼルイネは、いくら勝利のためとはいえ、そんな無茶をしてはいけないと怒りをあらわにします。
国中の軍隊は、バルハイルの命令を待ち、バルハイルのもとへと向かっているのです。
しかし、鳥であるゼルイネの言葉が通じるわけもなく、バルハイルは話を続けます。
そして、今回は戦闘に勝ったとしても、ロイモンドを救えるかどうかわからないと打ち明けたのでした…。
ゼルイネは、いったいどういうことかと耳を疑います。
この戦闘に勝利してヴィセン川の下流を占領すれば、壊れた橋を直して、救援物資も調達できるはずです。
しかしバルハイルは、そうやってグラノル軍を中北部に閉じ込めると、首都に取り残された国民が苦痛を味わうのではないかと考えていたのです。
そんな前例があると聞いて、ゼルイネはピンときました。
大量虐殺です。
確かに、そんな前例がありました…。
バルハイルは、これは誰にも話せていないと、悔しそうに唇を嚙みました。
王女の想いに、満たされる心
ゼルイネは、ひとりで想い苦しむバルハイルを見つめながら、王女として考えていました。
命令される軍人と、命令する王族の苦しみは、全く違うものです。
命令する側は、たとえ犠牲者が出ると分かっていても、多数のための選択をしなければなりません。
そして、その犠牲者を直接見ることはなく、そのためにその重圧に耐えることができます。
一方軍人は、犠牲者を直接見なければなりませんが、それはあくまで命令に従ってしたことなので、罪悪感は少なくて済みます。
双方は別々の役割と、責任を持っているため成り立っているのです。
しかし、今のバルハイルは命令する側であり、命令される側でもあります。
自分の命令によって生まれる犠牲者を、自分で見て、その罪悪感にひとりで耐えなければなりません。
それは、ひとりの人間にとってどれほど過酷なことなのでしょうか…。
ゼルイネは、バルハイルの傷にやさしく触れて、話し始めました。
バルハイルが、この王族のために命を懸けてくれたことを、この傷とともにずっと覚えておくこと。
そして、バルハイルの感じる罪悪感は、ゼルイネたち王族のものであって、バルハイルのものではないということ。
命を懸けてくれただけで、バルハイルはもう十分に役割を果たしている…。
ゼルイネは、感じていることを、鳥の姿で一生懸命に伝えます。
その間、言葉さえ通じなかったものの、バルハイルはあたたかな光に包まれたような気持ちになりました。
相手は鳥で、絶対にありえないと分かっているのに…バルハイルは不思議な気持ちになります。
そして、ゼルイネを優しく手で包み込み、ゼルイネが自分の言葉を聞いているようで心が満たされると伝えました。
ゼルイネはにっこりと微笑みます。
バルハイルは肩の力が抜け、明日の戦闘に備えて休むことにしました。
伝書鳥の王女様21話の感想&次回22話の考察予想
ふたりのやりとりに、心があったかくなりました♪
言葉では通じ合えないものの、バルハイルにとっては、相手が鳥の方が素直に気持ちを話せるのかもしれません。
命令する立場とされる立場、ふたつの責任を負っているバルハイルに、気持ちを打ち明けられる存在がいてよかったですね!
そして、ゼルイネの王女としての気高さにも感動しました。
自分たちのことをここまで想って、命を懸けてくれる人のそばにいられるというのは、痛みもあるでしょうが、幸せも感じるのでしょう。
次回、いよいよ戦闘となりますが、みんな無事に生還できるのでしょうか??
バルハイルが無事ですように…!
そして、首都の人々も無事です様に…!
きっと、無事に勝利して国の再建へ、また一歩前進することと思います!
ふたりの仲の進展も気になるところですね♪
次回も楽しみです♪
21話まとめ
今回は漫画『伝書鳥の王女様』21話の注目ポイントやネタバレ、感想をご紹介しました。
21話の内容をサクっとまとめると、
- 戦闘の前夜、バルハイルはひとりで思い悩んでいた。
- 戦闘に勝っても、首都では大虐殺が起こる可能性がある。
- バルハイルは、ゼルイネに気持ちを打ち明け、ゼルイネは一生懸命に気持ちを伝えた。
- 相手は鳥なのに、バルハイルはなぜだか心が満たされる感じがした。