ニドメの共犯 ネタバレ61話【マンガMee漫画】メイド長・渡辺の罪と後悔

マンガMeeで連載中の海老ながれ先生の漫画「ニドメの共犯」61話を読んだので、ネタバレと感想をご紹介！

 

薫の手によって、巨大な棺と化した別邸。

全員を道連れに使用とする薫に、立ち向かったのはメイド長の渡辺で…。

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ニドメの共犯61話のネタバレ

篝家の鉄の掟

さかのぼること今から30年前———

薫の産みの親・菫は、篝家のやり方に限界を感じて、別邸を飛び出そうとします。

当時からメイド長を務めていた渡辺は、菫が逃げれば薫への当たりが強くなるだけだと引きとめようとしました。

 

しかし、篝家当主の妾でいることや、それに加えて実の息子である薫を継母の八重子と一緒にいじめなければならないことに、菫は耐えきれなくなっていたのです。

荷物をまとめて別邸から出ようとする菫の前に、無情にも鉄格子が下りてきます。

スイッチを操作したのは渡辺です。

 

渡辺にも、八重子に命令されては逆らえない事情がありました。

別邸の使用人たちは皆、一般世間では生きていけない訳アリなのです。

八重子はそれを弱みとして握って、渡辺たちを奴隷のようにこき使っていました。

 

さらには、八重子は菫を自分から何もかも奪った裏切り者だと決めつけ、特につらく当たっています。

だからこそ、菫が篝家を逃げ出すことは不可能。

そして、渡辺もまた、八重子の言う事に従うしかなかったのでした。

償いの形

現在。

薫の隙をついて、強力なスタンガンで薫に電気ショックを与えた渡辺。

これまで従順なメイドを貫いてきた渡辺が、篝家に初めて反抗したのです。

 

きっかけは、薫が執事の木下を手にかけたこと。

木下が最後の最後まで執事として薫を救おうとしていたのに、それを平然と裏切った薫を渡辺は許すことができませんでした。

 

もう誰も被害者を出したくないという思いで、別邸の絡繰りのスイッチを薫から奪い取りました。

そして、唯一の出口に降りていた鉄格子を解除。

紫妃や朔と藤岡を逃がすことを優先させたのです。

 

藤岡は、渡辺も一緒に脱出しようと声を掛けます。

しかし、渡辺はただ首を横に振るだけ。

木下の指示で用意していた脱出用の車の在り処を教え、先を急がせます。

 

渡辺は、別邸から出られず、八重子の指示に従って薫の問題を放置していたという罪の意識にとらわれています。

償いには遠く及ばずとも、せめて、篝家の別邸で起きた不始末をこの手で終わらせると決意。

朔たちが外に出たのを見計らって、薫と自身の周囲に灯油をまき散らして…。

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ニドメの共犯61話の感想＆次回62話の考察予想

今回のある一コマから、渡辺は我が子を救えなかったという業を背負っていると思われます。

それからは決して自分の感情を表に出さず、従順なメイドとして篝家の別邸に仕えていたようです。

30年前の時点で既にメイド長にまでなっているということは、渡辺はそれ以前からずっと篝家で働いていて、他の訳アリの使用人やその中で脱走しようとする者たちも大勢見て来たのではないでしょうか？

 

それほどまで長い間、世間から離れて別邸に「隔離」状態だったのであれば、通常の判断ができなくなっても仕方がないかもしれません。

渡辺は自分の精神状態を保つので精一杯で、菫や薫のことも見て見ぬフリをしたということです。

ただ、木下の命が奪われて、このおかしな状態に終止符を打ちたいと思ったのだと考えます。

渡辺が逃げなかったのは、薫や木下と同じ場所で最期を迎えるべきだと思ったからかもしれませんね。

 

朔たちには何とかこのまま逃げ切って欲しいのですが…。

電気ショックを受けてから微動だにしない薫ですが、まだまだ油断はできないと思われます。

61話まとめ

今回は漫画『ニドメの共犯』61話の注目ポイントやネタバレ、感想をご紹介しました。

61話の内容をサクっとまとめると

≫≫次回「ニドメの共犯」62話はこちら