ニドメの共犯 ネタバレ58話【マンガMee漫画】渡辺の助け舟

ニドメの共犯58話のネタバレ

激震が走るセレモニー

薫はこれまで、自分の母親とよく似ている紫妃を従わせることで、母親への恨みや与えられた惨めな気持ちを払拭しようとしていたようです。

しかし、朔と出会ってから紫妃は反抗的になり、どんなに調教し直そうとしても上手く行きません。

思い通りに行かない苛立ちと、どんなに振り払ってもフラッシュバックする実の母親の裏切りの瞬間の出来事。

薫はお前のせいでこうなったと言わんばかりに、紫妃の首を掴みながら燃え盛るピアノへと身体を押し付けようとします。

すでにベールが燃え始めていて、紫妃は絶体絶命…！

そこへ、朔が駆け付けました。

薫に首を絞められて身動きが取れない紫妃も、そのことに気付きます。

今の薫を何をするか分からないため、朔に近付いてはならないと伝えようとしました。

朔と同じくセレモニーの会場に到着した藤岡と渡辺は、中の様子を見て言葉を失います。

朔は駆け付けた勢いそのままに、薫に蹴りを入れました。

過去に救えなかった母親の言葉が蘇ります。

自分の夫のように暴力をふるう大人になってはダメだと言い聞かせきた朔の母。

全ての言いつけは守れそうにないと呟いた朔は、両手で紫妃を抱え上げて救出したのです。

さすがの薫もすぐには起き上がれないようで、朔と紫妃が出て行く姿を見送る形となりました。

積み重なった25年間

渡辺は、会場に到着してすぐ、大量に出血している木下の訴えに反応。

息も絶え絶えになりながら、木下は渡辺に消火を急ぐよう伝えていたのです。

木下は明らかに手当が必要な状態でしたが、渡辺は踵を返して…。

迷わず防火装置のある場所へと向かい、セレモニー会場の天井のスプリンクラーを作動させました。

屋敷内には警報音が響き渡り、会場はの火は散水によって収まります。

戻ってきた渡辺の目に飛び込んできたのは、微動だにしない木下の姿。

あの時のアイコンタクトが、木下との最期の意思疎通となってしまったのです。

木下は最期の瞬間に渡辺が指示通り動いてくれることを確信したのか、穏やかな表情をしているように見えます。

これが、薫を救えなかった自分たちの報いなのかと、渡辺は涙を流すのでした。

木下と同様に渡辺の中にも、薫の問題を放置していたとの自覚があるようです。

消火を優先したのも、薫に立ち向かった木下の姿勢に見習ったのでしょう。

人生の門出を祝うはずだったセレモニーは、別の旅立ちを生んでしまったのです。

事態はこれで収束に向かう…となれば良いのですが、肝心の問題がまだ残っています。

立ち上がった薫の顔が憎悪に染まっていたのです。

ニドメの共犯の漫画配信状況

ニドメの共犯58話の感想＆次回59話の考察予想

薫が紫妃に対して抱いているのは支配欲であって、愛情ではないのでしょう。

自分の思うようにしてくれなかった母親の代わりに、紫妃に言う事をきかせてきたに過ぎません。

幼少期は自分も一方的に虐げられて辛かっただろうに、どうして紫妃の気持ちを分かってあげられないのでしょうか？

当時の屋敷に人間たちを恨むのだったらまだ理解できますが、何も知らなかった紫妃は薫の苦しみに巻き込まれただけです。

しかも紫妃は、誓いの言葉の後に「一緒に乗り越えよう」と手を差し伸べてくれたのに…。

家庭内での紫妃への言動はもちろん、薫のありのままの受け入れようとした紫妃の気持ちを踏みにじったことに関しても、薫にはキッチリ責任を取って欲しいですね。

そう簡単に償えるものではありませんが。

さらには木下を手にかけてしまっていて、薫は後戻りできないところにまで来てしまったように思います。

薫の継母も実の母親ももういない（？）ようなので、薫の屈折した考えを最初からやり直すというのも不可能。

一番の問題は、薫自身が間違いを「正そう」と思っていないところです。

朔の飛び蹴りが薫にクリーンヒット！！

以前、紫妃を抱えて高所から着地した時にも感じましたが、朔は運動神経の高く、特に足腰が強いですね。

薫を蹴り倒してくれたことにスカッとしました。

そして、執事の木下がついに…。

紫妃を逃がそうと頑張ってくれていたので、最終的に少しは救われて欲しいなと思っていたので非常に残念です。

すでに息をしていない木下に駆け寄った渡辺からは、使用人仲間を失った以上の深い悲しみが感じられました。

直前の消化への流れに際しても見事な連携プレーだったので、仕事の上でも良いコンビであって、渡辺は個人的にも木下を特別に思っていたのかもしれません。

2人は薫が壊れてしまった原因もその過程も知り尽くしています。

薫の恨みがどれだけ根深いかも、よく分かっているでしょう。

物語が終盤に差し掛かってきている感じもしますが、今回のラストシーンの薫からは「まだまだ」といった執念を感じました。

そんな薫を止められる術はもうないのだとすれば…。

紫妃と朔は薫から逃れるために、作品名のとおり「共犯」となって薫をどうにかするしかないのかもしれませんね。

紫妃はセレモニーが行われていた時までは薫とのやり直しを検討していましたが、朔と藤岡にも危険が及ぶ可能性がある今、決断を迫られることとなりそうです。

渡辺は、朔と藤岡に逃走用の車が準備してあることを伝えてカギも渡しているとは考えられないでしょうか？

3人は、車の用意されている場所まで急ぐしかないと思います。

だけども薫もこれまでのパターンと同様、どうにか超人的な能力と突飛な行動で追いついて来そうです。

そして、紫妃と朔はお互いを助けるために犠牲になろうとするけど、藤岡がそれを止めそうな気がします。

加えて、藤岡だったら2人が罪を背負うことになるのを許さないのではと予測。

無事に脱出して助けを呼ぶまで、息つく暇もない展開が続きそうです。

58話まとめ

今回は漫画『ニドメの共犯』58話の注目ポイントやネタバレ、感想をご紹介しました。

58話の内容をサクっとまとめると

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